生まれ変わったら食物連鎖の下のほうだったというのはごめんこうむりたい

すいません、これ小説からの引用です。敵に捕まり死を覚悟した主人公の独白なのですが、後頭部に銃を突きつけられていながら、英国人気質というかユーモアにあふれていて、自分もこうありたいと思う次第なのです。

しかし、これではお題の答えになっていませんね。仕方ない、引用を続けましょう。

「だが、人類の創造からコカ・コーラの製法に至るまでなにもかも心得ているような霊的な存在ならいい」

なんだか真剣に考えるのがアホらしくなるような、力の抜けっぷりですが、彼は諦めてはいません。この後、壮絶な銃撃戦の末に危機を切り抜けています。

自分の力の及ばない世界については、ユーモアで包んだ楽観的姿勢で臨み、現実の世界で生き抜くことに全力をそそぐ。この世で最初に資本主義を発明した人たちの末裔ならでは、健全な世俗主義には学ぶものが多いように思います。

ちなみに引用元は元英国特殊部隊員の作家アンディ・マクナブの「リモート・コントロール」です。