朝日新聞「フリー記者の出席ゼロ‐枝野官房長官定例会見」

 記者会見のフリーへの開放について、畠山さん[twitter:@hatakezo]はかつてマガジン9でこう言ってた(http://www.magazine9.jp/other/zadan/index8)。

『記者会見という公の場に、権力側とのしがらみがないフリーランスの記者がどんどん入ってかき回していくことで、結果として日本が「普通の状態」「健全な状態」になっていけばいい』

 一方、畠山さんがRTしてる意見は、

『訊きたいときにいつ、誰でも参加して質問出来るようになってる事が大事で、参加者が0の時があったからってどうっ事ない』

『朝日の指摘した日の枝野会見について、フリーが出席する意義があるか…、各人の判断が、たまさか一致して「プライオリティ低し」となる事はあり得る。』

など。
 しかし、この論理を適用していくと、たまさかフリー記者の欠席が何回も続いてもいいことになる。せっかく奪い取った会見参加の権利ってそんな軽いものなの?てのが個人的に疑問。あと、官房長官の会見より重要な仕事が、フリー記者全員に同じ時間に発生するものなのかなあ、というのも疑問。
 朝日の記事は、フリー記者が会見参加という道具をちゃんと使いこなしているか検証していくぞという、既存メディアからのメッセージ・挑戦状なのかもしれない。権利には「どんどん入ってかき回していく」という義務や責任が付き物ということだろう。
 しかし、重要な用件があれば記者会見を欠席してもよいという見方は、裏を返せばフリー記者を縛るものになりかねないな。自治体の首長とかが災害発生時に漫然とゴルフしたりして批判されるように、(嫌な想像だが)会見行かずにキャバクラで飲んだりして遊んだりとか、有名になったフリー記者は後々批判されかねないから気をつけたほうがいいのかもしれない(冗談)。